エシカル初心者が今日から始められる、地球にちょっと優しい選択

最近よく聞く、“エシカル”という言葉。意識の高い人がする活動でしょ?って思っていませんか? 実はあなたも既にエシカルな行動をしているかも。エシカル初心者の筆者が、東京から鹿児島に移住して地球に優しい生活を心がけている山瀬加奈さんに、エシカルについて深掘りして聞いてみました。

エシカルに興味を持ったきっかけは?

明確にいつからというわけではなく、気づいたら自分の行動がエシカルだった、という感じでしょうか。
例えば小学校4年生では水に関する授業があります。給食のご飯を残さないのも当たり前だし、ポイ捨てしない、ペットボトルはリサイクルする、なんてことも皆さん日常でされているのではないでしょうか。小さい頃から当たり前だったことではありますが、なんとなく意識はしていました。

エシカル活動を本格的に始めたのはいつですか?

鹿児島に移住して、一人暮らしをするようになってからですね。生活に必要なものを全て自分で選択するようになったのがきっかけです。それから週に1回エシカルノートと題しブログを書いてみたり、ごみ拾いのボランティアに参加したりするようになりました。最初は既にある団体に参加する形だったのですが、2021年からは自分が主体となってするようにもなりました。
プラスチックでアクセサリーを作ったり、そもそもプラスチックを使わない生活を心がけたりもしています。

エシカルな生活になって、ご自身に変化はありましたか?

風邪をひかなくなりましたね。化学調味料が入っているものを食べなくなりましたし、西洋医学ではなく東洋医学を取り入れるようになったのも大きいと思います。
フレキシタリアンと言って、肉・魚はほとんど食べない生活になりましたし、オーガニック野菜や無農薬玄米を選ぶようになりました。完全なベジタリアンではないので、友達とかとご飯に行く時は制限せずにお肉を食べてOK、というように、無理せずがっちり決めつけずにゆるく生活しています。
PMSもなくなるなど、体調面での変化はとても過ごしやすくなりましたし、ちょっとした不調にも気付けるようになりました。

“エシカル“=“意識が高い“というイメージもありますが、自身の生活に取り入れるのは簡単でしたか?

エシカルだから、という理由が全ての行動起点ではありません。例えばスタバにタンブラーを持って行くと20円引きだからとか、ドキュメントリー映画を見たから、プラスチックはあまり使いたくなくなった、とか。
さあ今日からエシカルな生活を始めてください、と言われても何から始めればいいか分からないと思います。そうではなくて、毎日少しずつ、自分がよく使うものを見直していけば良いのではないかと思います。
とくに、新しいものを買い替えるタイミングは良いきっかけですよね。どうせ買うなら、納得できるものを買ってみる。そこから始まると思うんです。今週は台所、来週は洗面所、そうやってわたしも段階的に身の周りのものを変えていきました。
エシカルに興味はあるけど何となく腰が重いなと思っているなら、気になる情報をインプットするだけでももうすでに生活の中に2割くらいは取り入れられている証拠だと思います。
それに、エシカルなものでも、普通に製品としてかわいい!おしゃれ!と思えるものは既にたくさんあります。そうやってときめいたものを買ってみたら実はエシカルだった!それでもいいんです。

かなさんにとってエシカルの定義とは?

エシカルって、都合よく使える言葉だなって。自分自身で定義づけができると思うんです。完全に脱プラは難しくても、今の自分の知識の範囲内で、自分にとって、相手にとって、地球にとってベストなものを選択する。それによって自己肯定感も少しアップする。そんな気軽に手を伸ばせる定義づけでもいいんじゃないかと思います。
安く買えるということは、安い賃金で作られているのではないかな、とか、そういった背景に思いを巡らすだけでも、日々の選択一つ一つが変わってくると思うんです。
最近エシカルという言葉が注目を集めていて、#エシカル、#SDGsなんてタグもよく見ますが、いっときの流行りで終わってしまうのは嫌だなとも感じています。生活に根付いた言葉として浸透してほしいですね。
今日私が着ている服も実はフェアトレードなのですが、デザインがかわいくて選んだものです。そのワンピースかわいいね!と声をかけてもらえるのをきっかけに、エシカルについて話す機会が生まれます。そうして少しずつ、広まったらいいなと思っています。
エコとかエシカルとかって、我慢ではないんです。ごみ拾いをしていたら街の人から声をかけてもらえたり、お店の人にありがとうって言ってもらえたり、人との関わりも増えて、人間らしい生活ができていることを実感します。ちょっと良いことをしている自分になれることで、心が豊かになりますし、生活も豊かになっていきます。
全く興味がない人はそれでもいいと思っていて、スタバで奢ってくれるならタンブラーを出してみたり、そんな小さな抵抗をしていきたいなって思いますね。そうやって間接的に、気づくきっかけを作りたい。
周りに流されずに自分はどうしたいか考える、調べる、興味を持つ。それで十分だと思います。私のInstagramを見てくれるのも良いですし、ドキュメンタリー映画を見てみるのも良いですし。
エシカルは特別なことではなく、誰でも次の選択から取り入れられる、生活の一部だと思います。

山瀬加奈(やませかな)さん

神奈川県横浜市出身
フリーランス(パラレルワーカー)
中学と高校時代をアメリカのワシントン州で過ごし、帰国子女である自分にできることとして帰国後は教育業界を中心に活動する。
2020年は海外での留学・就労に挑戦するはずがコロナにより断念せざるを得なくなる。
白紙になった自分の人生をワクワクで埋め尽くすべく、フリーランスにキャリア転換し、2020年9月に鹿児島県鹿児島市に移住。
有機野菜の仕分けのボランティアやごみ拾い活動の主宰など、ゆるく楽しくエコな生活を送っている。

和歌山市の個別指導学習塾 CIC数学舎・作文教室

CIC数学舎・作文教室は、完全個別指導の、考える力を養う学習塾です。中学受験、高校受験、大学受験対応。小中学生は国語・数学・英語・理科・社会、高校生は数学・国語に対応しています。小中学生対象の作文教室では、全ての教科の基礎となる国語力が身に付きます。

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